現代アフリカ地域研究センターでは日本アフリカ学会関東支部との共催で第56回ASCセミナーを開催します。スピーカーは当センターの村津蘭特任研究員です。
ペンテコステ?カリスマ系教会が強調する実践のひとつ、 デリヴァランス。本セミナーでは、従来は憑依する存在でなかったにも関わらず、この儀礼を通して憑依するようになった「妖術師」に焦点を当てます。そして「妖術師の憑依」によって「妖術師」のあり方や、社会関係、霊的存在との関係がどのように変容したのかを論じます。
◆演題:憑依による妖術師の変容―ベナン南部のペンテコステ?カリスマ系教会におけるデリヴァランス儀礼を通して-
◆講演者:村津 蘭 氏
(欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载現代アフリカ地域研究センター?特任研究員)
◆要 旨:
ペンテコステ?カリスマ系教会は、近年アフリカの多くの国々で急速に存在感を増している。彼らが強調するものの一つに、デリヴァランスと呼ばれる実践がある。デリヴァランスは悪霊からの解放を目的する実践であるが、教会によってはその儀礼の最中に悪霊?悪魔の憑依が伴うことがある。
本発表では、西アフリカ、ベナンのデリヴァランス儀礼で悪霊として憑依する霊の内、特に「妖術師」として憑依するものに焦点をあてる。妖術師は従来憑依する霊的存在でなかったが、デリヴァランス儀礼を通して憑依するようになった。本発表では、デリヴァランス儀礼で現れる「妖術師」を従来の関係の中での「妖術師」の現れ方と比較することで、「妖術師の憑依」によって社会関係や霊的存在との関係がどのように変容したのかを明らかにする。
◆日 時:2021年1月8日(金)17:40~19:10(JST)
◆場 所:Zoomでのオンライン開催
◆使用言語:日本語
◆参加費:無料
◆参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。定員:300名。申し込み〆切:2021年1月6日(水)。定員に達ししだい締め切らせていただきます。
◆共催:日本アフリカ学会関東支部