【報告】PIASSで派遣学生2名が交換留学プログラムを開始しました
ルワンダのプロテスタント人文社会科学大学において、本学総合国際学研究科博士前期課程2年の松岡由美子さんと朝鮮語科3年の加藤歩美さんが2023年10月から交換留学プログラムを開始しました。お二人は開発学部 (Faculty of Arts and Social Sciences) で平和構築について約1年間学びます。松岡さんと加藤さんからメッセージが届きましたので、ご紹介します。
松岡さんからのメッセージ
こんにちは。総合国際学研究科博士前期課程2年の松岡由美子です。私は高校で地理歴史科(おもに世界史)と公民科(政治経済)を担当している現役の教員でもあります。以前、長崎県での平和学習に12年間携わったことがきっかけで、自身の教科を超えた平和教育を高校で構築したいと考え本学へ入学しました。その「平和」には様々なコンテンツが含まれており、その一つであるジェンダー問題を修士論文テーマにしております。
ここルワンダへは、見えない力に導かれるように、実に様々な方々や学びの出会いが、今に至っていると強く感じています。現在この紹介文を3日前に引っ越してきた自宅で、屋根の上を走り回る野生の小さなおさるさんたちの足音を楽しみながら書いています(最初は泥棒かと思いました)。PIASSのあるフイエは、首都キガリに比べこぢんまりとしており、静かで、とても暮らしやすいです。ですから、勉強に集中するにはとても良い環境です。大学では、2日前から授業が始まり、体系的にしっかりと学びたかったNonviolence in Theory and Practiceを、40名弱ほどのクラスメートと共に学んでいます。クラスメートの出身国は実に様々です。ブルンジ、南スーダン、カメルーン、コンゴ民主共和国、南アフリカ、そしてルワンダです。彼らの意見、座視に直接触れ、議論できるのは、ここPIASSだからこそ可能ではないかと思っています。また、授業だけではなく、修士論文についても今後、色々と開拓してみようと考えています。
そして、外大の皆さんへお知らせです。PIASSと外大のオンライン合同授業が冬学期に予定されています。PIASSの担当は佐々木和之先生(Peacebuilding & Developmentの先生です)、外大は武内進一先生です。PIASSの平和学科の学生と一緒に学びませんか?私は昨年度外大で履修し、同じグループだったPIASS学生さんと、先日対面での再会を喜び合いました。
最後に、このような生涯大切にしたい出会いや、多角的な視野を学べる環境を作り、継続してくださっている両先生方と、両大学関係者、そして何よりこの派遣留学を日本から支えてくださっている展開力アフリカの関係者の皆さんに、心より感謝申し上げます。
添付写真は、PIASSから外大へ派遣されていたパトリック君との再会。彼も現在同じ授業を履修しています。
?在籍学部:Peacebuilding & Development
?履修授業:The first semester Nonviolence in Theory and Practice /PSYCHOSOCIAL TRAUMA AND HEALING
加藤さんからのメッセージ
ムラホ!(キニアルワンダ語で「お元気ですか?」という意味)国際社会学部朝鮮語科3年の加藤歩美と申します。
私は2023年10月から2024年9月まで、プロテスタント人文社会科学大学(PIASS)の平和?紛争学科に留学をさせていただきます。PIASSでは、平和構築の理論と実践を、様々な観点から勉強できる授業と課外活動がたくさんあります。具体的に私は「平和教育」「トラウマと心の癒し」「理論と実践における和解」「紛争解決における宗教」などの授業に参加させていただく予定です。
ルワンダはアフリカ大陸の中でも急速な経済成長が見られる国で、首都キガリでは建設されたばかりの大きな道路や高層ビル、医療体制、治安の良さに圧倒されるとともに、発展途中である国の様々な社会問題(大気汚染や経済格差など)を体感しています。
私は貴重なPIASSでの留学を通して、平和構築と教育の関係に焦点を当て、紛争後の社会で基礎教育支援がどのように平和に繋がっていくのか、そして民間セクターがどのように基礎教育や平和教育をビジネスという形で貢献できるのか、探求したいと考えています。
留学にあたって、多大な支援をしてくださっている展開力アフリカ事務局の皆様、PIASSの平和?紛争学科長の佐々木和之先生、欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载の先生方をはじめとする皆様に、心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。