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アフリカとの絆を深めて?学生交流と未来への挑戦?

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欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载は、日本で初めてアフリカの地域研究を学部レベルで学ぶ機関として2012年に国際社会学部アフリカ地域専攻を設立しました。その後、2017年には現代アフリカ地域研究センターを設立し、アフリカとの交流をさらに推進しています。大学によるアフリカとの交流は、学術的な発展はもとより、相互文化理解や友好関係の構築のためにも重要です。

今回のTUFS Todayでは、アフリカとの学生交流や交換留学の意義について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

学生交流や交換留学の意義

欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载は、アフリカの大学との学生交流を通じて、日本とアフリカの相互理解と学術的な発展を目指しています。学術および学生交流のハブとして、日本とアフリカの学生が相互に留学を経験できる枠組みを作るべく努力を続けてきました。

本学は、アフリカの協定校との間に学生交流の実績を積み重ね、アフリカから留学生を受け入れるとともに、本学学生をアフリカの大学に留学させてきました。2023年度には、サハラ以南アフリカの協定校から本学史上最多の学生8名の受入と11名の派遣を実現し、双方向の学生交流を拡大することができました。

学生交流は、異文化理解を深め、国際的な視野を広げる貴重な機会です。アフリカからの留学生は、高い志を持ち、日本独自の歴史や地域社会に触れ、その体験を持ち帰って社会の未来に役立てようとしています。彼らにとって日本は、欧米の価値観とは異なるオルタナティブな学びの場として大変重要な位置を占めているのです。

留学生交流会の様子
2024年10月28日に開催した留学生交流会の様子
留学生受入?派遣実績のグラフ
留学生受入?派遣実績

アフリカからの留学生?元留学生にインタビュー

日本で短期留学を経験した後、改めて日本に戻ってきたアフリカ人留学生、そして、本学での留学を経てアフリカで活躍する元留学生にインタビューしました。

戻ってきた留学生:シュクル?ムレカテテさん(ルワンダ出身)

シュクルさんの顔写真
シュクルさん

———シュクルさん、まずは自己紹介をお願いします。

こんにちは。私はルワンダ出身で、2018年にルワンダ?プロテスタント大学から本学のクラウドファンディングで交換留学生として欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载で学びました。その後、本学大学院博士前期課程のPeace and Conflict Studiesコース(PCS)へ進学し、さらに博士後期課程にも進学しました。

———日本での経験について教えてください。

初めての広島訪問で私の価値観は大きく変わりました。広島の復興の経験は、アフリカの紛争後の平和構築に大いに活かせると思います。日本は、多様性が守られる世界でも数少ない安全な場所だと感じています。

戻ってきた留学生:ジュスタス?デンボさん(ウガンダ出身)

テンボさんの顔写真
テンボさん

———テンボさん、まずは自己紹介をお願いします。

私はウガンダ出身で、2021年にルワンダ?プロテスタント大学から交換留学生として来日しました。帰国して大学を卒業した後に再び日本に戻り、現在は本学大学院博士前期課程のPeace and Conflict Studiesコース(PCS)で学んでいます。

———日本での経験について教えてください。

日本は、復興を成し遂げた経験を持つ国です。どうしてそれが可能だったんだろうと日本に初めてきた時に興味が湧きました。日本の社会規範や倫理についてもっと深く学び、将来はアフリカでその知識を活かしたいと思っています。

戻ってきた留学生:ポール?カニさん(コンゴ民主共和国出身)

カニさんの顔写真
カニさん

———カニさん、まずは自己紹介をお願いします。

私はコンゴ民主共和国出身で、2021年にルワンダ?プロテスタント大学から本学に交換留学で来ました。その後、本学の国際日本学部を受験し、今年度から正規生として、日本語と日本文化を学んでいます。

———日本に来てみて、特に興味を持ったことはどのようなことですか。

夏に参加した山形スタディツアーで、地域に根ざした人々の生活文化の豊かさに触れ、感銘を受けました。日本とアフリカをビジネスでつなぐことを模索中です。日本での経験は、私の将来のビジネスプランに大いに役立つと思います。日本の文化や価値観を学ぶことで、アフリカと日本の橋渡しをすることが目標です。

アフリカで活躍する元留学生:ウスさん(シエラレオネ出身)

———ウスさん、まずは自己紹介をお願いします。

私はシエラレオネ出身で、国連南スーダン共和国ミッションで民政官として働いています。現在は、青年、市民社会、文民保護を中心に担当しており、紛争管理、ガバナンス、和解、社会的結束について国家や非国家主体を支援しています。それ以前は、日本の広島平和構築人材育成センターでボランティアとして勤務し、国連やその他の国際機関の職員を対象に、平和構築と開発の能力開発を支援していました。

———欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载にはいつ頃留学し、何を専攻していたのですか。

2017年から2019年にかけて、私は日本の文部科学省の奨学金を得て、欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载のPeace and Conflict Studies コースで国際学の修士号を取得しました。また、2019年からも文部科学省の奨学金を授与され、2023年に博士(学術)号を取得することができました。欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载では平和構築、紛争と社会変化、国際関係、研究方法論、ジェンダーと平和、および現代アフリカ政治に関する重要なトピックを幅広く学びました。

———日本での生活はいかがでしたか。

日本で過ごした5年間で私も大きく成長できました。日本のホストファミリーとの交流では、彼らのおもてなしのレベルの高さに本当に驚かされました。謙虚さ、正直さ、誠実さを日本を通して学ぶことができました。またコロナ禍のピーク時に大学と府中市が留学生に提供したサポートのレベルにも感銘を受けました。アルバイトもできず、移動も制限される中で府中市が提供してくださった支援は私たちの生活改善に大きく役立ちました。

———日本への留学がキャリアにどのように影響しましたか。

留学中は研究活動と並行して、SDGs、リーダーシップスキル、文化交流など学生たちとのグローバルな活動に積極的に取り組みました。また、平和維持や開発の分野で活躍する人たちと一緒に仕事をする機会にも恵まれ、この経験は、紛争に直面する地域社会に関わる民政官を目指すきっかけにもなりました。これらの活動を通じて日本各地を巡ることもできました。難民問題、核拡散防止、リーダーシップ、男女平等などの問題に取り組みたいという学生たちの夢を聞くことができ、自分にとっても大きな刺激となりました。

本学の受け入れ教員にインタビュー

武内教授の顔写真
武内進一教授/センター長

———現代アフリカ地域研究センターにおいて、センター長としてアフリカとのネットワークづくりや交流に注力してきた武内進一センター長にお話を伺います。まずは、センターの概要について教えていただけますか。

現代アフリカ地域研究センターは、欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载における長年のアフリカ研究の蓄積を踏まえ、2017年4月に設立されました。私たちは、現代アフリカの諸問題に関する研究の拠点として、セミナーやシンポジウムの開催、研究成果の出版、アフリカ研究者や留学生の招致など、さまざまな活動を行っています。

———センターの活動についてもう少し詳しく教えてください。

センターでは、多くのセミナーやシンポジウムを国内外で開催し、その成果を広く発信しています。また、研究?教育やネットワーク構築を通じて、現代アフリカの諸問題に対応できる人材の育成や、情報提供による社会還元を目指しています。なかでも、留学生招致には力を入れてきました。これまでに30名以上の交換留学生を招致してきました。アフリカからの留学生を日本に招くためには、航空券や日々の暮らしを支える奨学金などの支援が必要です。今後も留学生招致を進めるとともに、彼らが安心して日本で学べるようサポートしていけたらと思っています。

アフリカと日本の学生交流の流れを途絶えさせず、さらに発展させるために

欧宝体育平台_欧宝体育在线-app下载は、アフリカからの留学生を支援するためにクラウドファンディングを実施しています。これにより、アフリカの学生たちが日本で学ぶ機会を得ることができます。

現在、1月10日までの期限で、クラウドファンディングを行っております。アフリカと日本の学生交流の流れを途絶えさせず、さらに発展させるために、皆さまのご支援をお願いいたします。

詳細はクラウドファンディングのページをご覧ください。

クラウドファンディングサイトへのQRコード

https://readyfor.jp/projects/asc-africa2024

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